企業のマーケティング担当者様、あるいは経営者様で、
- オウンドメディアを立ち上げたものの、なかなか成果が出ない
- 具体的な成功事例を知り、自社の戦略を練り直したい
- SNSやWEB広告と連携させて、もっと効果を高めたい
とお考えではないでしょうか?
オウンドメディアは、顧客育成やブランド力向上、リード獲得に有効な手段ですが、漫然と運営しても期待する効果は得られません。成功している企業は、明確な戦略に基づき、質の高いコンテンツを継続的に発信し、効果測定と改善を繰り返しています。
この記事では、BtoB、BtoC、SNS・ショート動画連携、WEB広告連携といった多様な観点から、オウンドメディアの具体的な成功事例を10選ご紹介します。これらの事例から、自社の課題解決につながるヒントや、明日から実践できる具体的な施策を見つけられるでしょう。
オウンドメディア成功事例から学ぶべきポイント

オウンドメディアの成功事例を見る際には、ただ「うまくいった事例」として眺めるのではなく、自社に応用できるポイントを具体的に見出すことが重要です。以下の3つの視点を持って読み進めてみてください。
1. 明確なターゲットと目的設定
成功しているオウンドメディアは、「誰に」「何を伝え」「どうなってほしいか」が非常に明確です。ターゲットとなる顧客層の潜在的なニーズや課題を深く理解し、それらを解決するコンテンツを提供することで、読者のエンゲージメントを高めています。単なる企業広報ではなく、顧客にとって価値ある情報源となることを目指しましょう。
2. コンテンツ戦略の一貫性
一貫したコンテンツ戦略は、ブランドイメージの構築とSEO(検索エンジン最適化)の両面で不可欠です。例えば、特定のキーワードでの上位表示を目指す、特定のペルソナ(顧客像)に深く刺さる記事に特化するなど、ブレない軸を持つことで、読者にとって信頼できる専門メディアとしての地位を確立できます。
3. 効果測定と改善のサイクル
オウンドメディアは一度作ったら終わりではありません。どの記事が読まれているのか、どこからの流入が多いのか、最終的に問い合わせや購入につながっているのかといったデータを分析し、常に改善を繰り返すPDCAサイクルが成功の鍵を握ります。アクセス解析ツールやヒートマップツールなどを活用し、読者の行動を可視化することが重要です。
【BtoB企業向け】オウンドメディア成功事例3選

BtoBビジネスにおけるオウンドメディアは、リード獲得やナーチャリング(顧客育成)、商談化率向上に大きく貢献します。ここでは、見込み顧客の課題解決に寄り添い、信頼関係を構築している3つの事例をご紹介します。
1. サイボウズ式
「サイボウズ式」は、グループウェアなどを開発するサイボウズ株式会社が運営するオウンドメディアです。単なる製品紹介ではなく、「チームワークとは何か」「多様な働き方」といった、ビジネスパーソンが抱える普遍的なテーマを深掘りするコンテンツが特徴です。
- 成功のポイント:
- 製品に直結しない広範なテーマ設定: 働き方改革やチームマネジメントといった、多くの企業が抱える課題について議論し、解決策を提示することで、サイボウズの理念やブランドイメージを間接的に伝えています。
- 多様な専門家によるコラム: 社内外のライターや専門家が執筆することで、多角的な視点と高い専門性を実現。読者の共感を呼び、「この会社は働き方を真剣に考えている」という信頼感につながっています。
- リードナーチャリングに貢献: 直接的なリード獲得を目的としないものの、質の高いコンテンツで読者を育成し、将来的な製品導入へと結びつけています。
2. ferret(フェレット)
株式会社ベーシックが運営するWebマーケティングメディア「ferret」は、Webマーケティングに関する網羅的な情報を提供するオウンドメディアです。初心者から上級者まで、幅広い層のWebマーケターが参考にするメディアとして広く認知されています。
- 成功のポイント:
- 網羅的かつ専門性の高いコンテンツ: SEO、Web広告、SNSマーケティングなど、Webマーケティングのあらゆる分野をカバー。キーワードプランナーの使い方から高度な分析手法まで、実務に役立つ情報が満載です。
- 具体的なノウハウと事例紹介: 抽象論に終わらず、具体的な手順やツール、他社事例を交えて解説しているため、読者はすぐに実践に移せます。これにより、「ferretを見れば解決できる」という安心感を与えています。
- 無料会員登録からのリード獲得: 資料ダウンロードやセミナー案内を通じて、見込み顧客の情報を獲得し、メールマガジンなどで継続的にアプローチすることで、自社サービスへの引き込みを図っています。
3. freee会計ブログ
クラウド会計ソフト「freee会計」を提供するfreee株式会社のオウンドメディアです。会計や税務に関する情報だけでなく、起業家のストーリーや経営に役立つ知識など、幅広いコンテンツを展開しています。
- 成功のポイント:
- ターゲット課題に特化した情報提供: 経理や税務、会社設立など、主に中小企業経営者や個人事業主が直面する課題に対する具体的な解決策や情報を提供しています。
- 分かりやすい解説: 専門用語が多い会計・税務を、図解やQ&A形式でわかりやすく解説しており、専門知識がない読者でも理解しやすい工夫が凝らされています。
- 製品との連携: 記事内でfreee会計の機能や活用方法を自然に紹介することで、読者の疑問解決と同時に自社製品のメリットを伝えています。これにより、コンテンツがそのまま顧客獲得につながる動線を構築しています。
【BtoC企業向け】オウンドメディア成功事例3選

BtoCビジネスにおけるオウンドメディアは、顧客エンゲージメントの向上、ブランドイメージの構築、購買意欲の喚起に効果的です。ここでは、生活者目線に立った価値提供で支持を得ている3つの事例をご紹介します。
1. 北欧、暮らしの道具店
株式会社クラシコムが運営するECサイト「北欧、暮らしの道具店」のオウンドメディアは、単なる商品紹介にとどまらず、「フィットする暮らし」を提案するライフスタイルメディアとして圧倒的な人気を誇ります。
- 成功のポイント:
- 世界観の徹底: 商品の背景にあるストーリーや、それを活用した日々の暮らしの豊かさを提案。読み物として質の高い記事や動画コンテンツが、顧客の共感を深く呼び、強いファンを獲得しています。
- 読者との対話重視: 読者からの声を取り入れた企画や、暮らしに関するアンケートを実施するなど、一方的な情報発信ではなく、顧客との双方向コミュニケーションを重視しています。
- 購買行動への自然な誘導: 記事を読み進める中で、紹介された商品が自然と欲しくなるようなコンテンツ作りが秀逸です。押し売り感なく購買に結びつける点が成功の秘訣です。
2. Lidea(ライオン)
大手日用品メーカーのライオン株式会社が運営する「Lidea」は、暮らしのお役立ち情報を提供するオウンドメディアです。洗濯、掃除、料理、健康といったテーマで、生活に密着した情報を発信しています。
- 成功のポイント:
- 日用品と結びつく生活ノウハウ: 自社製品の直接的な宣伝は控えめにしつつ、製品が解決するであろう「日々の暮らしの困りごと」に焦点を当てた記事を展開。例えば、洗濯物の悩み解決法を紹介する記事には、関連する洗剤の情報を添えるなど、顧客の潜在的なニーズに応えながら製品への関心を高める工夫がされています。
- 信頼性の高い情報: 企業の専門家や研究機関が監修した情報が多く、生活に役立つ「正しく信頼できる情報」を提供することで、メディア自体の価値を高めています。
- 幅広い年齢層へのリーチ: 子供から高齢者まで、誰もが役立つ情報が豊富にあり、幅広い層の読者を獲得しています。
3. 無印良品「くらしの良品研究所」
株式会社良品計画が運営する「くらしの良品研究所」は、無印良品の製品開発の背景や、くらしに関する考察、顧客との共創プロジェクトなどを紹介するオウンドメディアです。
- 成功のポイント:
- ブランド哲学の深化: 製品の機能性だけでなく、「無印良品のある暮らし」というブランドの哲学や世界観を深く掘り下げて伝えています。これにより、単なる製品購入を超えた、共感を呼ぶコミュニケーションを確立しています。
- 顧客参加型のコンテンツ: 顧客からのアイデアを製品開発に活かす「くらしの良品研究所 みんなで考える商品」など、読者を巻き込む企画が豊富です。これにより、顧客は「自分ごと」としてブランドに関わることができ、エンゲージメントが向上します。
- 企業の透明性: 製品が生まれるまでのプロセスや、社会貢献活動などを公開することで、企業の透明性と信頼性を高め、根強いファン層を育成しています。
【SNS・ショート動画連携】オウンドメディア成功事例2選

SNSやショート動画は、オウンドメディアへの効果的な集客チャネルとなり、コンテンツの拡散力も高めます。ここでは、SNSやショート動画とオウンドメディアを連携させることで、相乗効果を生み出している事例をご紹介します。
1. レシピ動画メディア「DELISH KITCHEN(デリッシュキッチン)」
株式会社エブリーが運営する「DELISH KITCHEN」は、レシピ動画を主力とするオウンドメディアです。TikTokやInstagram、YouTubeなどのSNSでショート動画を配信し、詳細なレシピはオウンドメディアで公開するという連携モデルで成功しています。
- 成功のポイント:
- SNSで興味を引き、オウンドメディアへ誘導: 数十秒の短い動画でレシピの魅力を凝縮して伝え、「もっと詳しく見たい」「材料を知りたい」と思ったユーザーをオウンドメディアへ誘導します。SNSは集客装置、オウンドメディアは情報提供・回遊装置として機能しています。
- ショート動画で幅広い層にリーチ: 視覚的に分かりやすいショート動画は、料理初心者から忙しい主婦まで、幅広い層に手軽にリーチできます。特にTikTokなどでは若年層への訴求力が高いです。
- UGC(User Generated Content)の活用: ユーザーがレシピを試作し、SNSに投稿するUGCが自然に生まれ、さらなる拡散とエンゲージメントにつながっています。
2. ファッションブランド「BEAMS(ビームス)」
セレクトショップとして人気の「BEAMS」は、ファッション情報やスタッフの着こなしをオウンドメディア「BEAMS Official Website」で発信するだけでなく、InstagramやYouTube、TikTokなどのSNSと密接に連携しています。
- 成功のポイント:
- SNSでのビジュアル訴求とエンゲージメント: Instagramでは最新のスタイリングやアイテム紹介、TikTokではスタッフによる面白動画などを投稿し、視覚的な魅力を最大限に活用してユーザーとコミュニケーションを取っています。
- SNSからオウンドメディアへの誘導: 気になるアイテムやコーディネートを見つけたユーザーは、プロフィール欄のリンクや投稿に添付されたリンクから公式オンラインストアやオウンドメディアへ誘導され、詳細情報や購入ページへアクセスします。
- スタッフ個人アカウントの活用: 多くのスタッフが個人でSNSアカウントを持ち、それぞれの顧客層に合わせた情報発信を行うことで、ブランド全体のリーチを拡大し、顧客との親近感を醸成しています。
【WEB広告連携】オウンドメディア成功事例2選

WEB広告は、オウンドメディアへのアクセス数を一時的に増やすだけでなく、特定のターゲット層にリーチし、質の高い見込み顧客を獲得する上で非常に有効です。ここでは、WEB広告とオウンドメディアを効果的に連携させている事例をご紹介します。
1. 転職エージェント「リクナビNEXT」
リクルートが運営する転職情報サイト「リクナビNEXT」は、転職を検討している潜在層から顕在層まで、幅広いユーザーにアプローチするため、WEB広告とオウンドメディアを連携させています。
- 成功のポイント:
- 広告のランディングページ(LP)としての活用: 転職に役立つノウハウ記事や、業界・職種別の特集記事を広告のLPとして設定することで、単なるサービス紹介よりも高いエンゲージメントを得ています。ユーザーは「情報を得たい」という目的で流入するため、直帰率が低くなる傾向があります。
- リターゲティング広告でのナーチャリング: オウンドメディアの記事を閲覧したユーザーに対し、関連性の高い求人情報や無料カウンセリングの広告をリターゲティング配信することで、ユーザーの転職意欲をさらに高め、登録へとつなげています。
- 信頼性向上とブランディング: 転職に関する深い知識や市場動向を解説するコンテンツは、メディア自体の信頼性を高め、リクナビNEXTというブランドの専門性を強化しています。
2. SaaS企業「HubSpot(ハブスポット)」
マーケティング、営業、カスタマーサービス向けのクラウドソフトウェアを提供するHubSpotは、コンテンツマーケティングの世界的リーダーでもあり、WEB広告とオウンドメディアの連携も非常に巧みです。
- 成功のポイント:
- 課題解決型コンテンツを広告で配信: ターゲット企業が抱えるマーケティングや営業の課題(例:「リード獲得に悩む」「顧客管理がうまくいかない」)に直結するホワイトペーパーやE-bookを広告で配信し、ダウンロードを促します。
- ダウンロード後の顧客育成: 資料をダウンロードした見込み顧客に対し、オウンドメディア内の関連性の高いブログ記事やウェビナー情報などをメールやリターゲティング広告で配信し、段階的に自社製品への理解を深めてもらいます。
- 高単価商材のリード獲得: SaaSのような高単価商材の場合、すぐに購入には至らないため、広告で集めた見込み顧客をオウンドメディアの質の高いコンテンツで育成し、最終的な商談へとつなげる仕組みが非常に有効です。
成功事例に共通するオウンドメディア運用の秘訣

ご紹介した成功事例には、共通して見られるいくつかの秘訣があります。これらは、自社のオウンドメディアを成功させる上で非常に重要な要素です。
- 徹底的なターゲット理解: 読者の課題、ニーズ、興味関心を深く掘り下げ、「読者が本当に知りたいこと」を提供するコンテンツを企画しています。
- 高品質なコンテンツ制作: 専門性、独自性、網羅性の高いコンテンツは、読者からの信頼を獲得し、SEO評価を高めます。オリジナリティのある情報や一次情報の発信を心がけましょう。
- 継続的なコンテンツ更新: 一度公開したら終わりではなく、定期的な情報更新や新規記事の追加によって、常にメディアを活性化させ、読者のリピートを促しています。
- SEO対策の徹底: 検索エンジンからの流入を最大化するために、キーワード選定、記事構成、内部リンク、外部対策など、多角的なSEO施策が施されています。
- 効果測定と改善のPDCA: アクセス解析ツールなどを用いて、どのコンテンツが、どのくらいの効果を上げているのかを常に分析し、データに基づいた改善を繰り返しています。
- マルチチャネルでの情報発信: オウンドメディアだけでなく、SNS、メールマガジン、WEB広告などを連携させ、より多くの潜在顧客にリーチし、オウンドメディアへの導線を構築しています。
自社のオウンドメディアを成功させるには?

これらの成功事例から学んだ秘訣を自社で実践し、オウンドメディアを成功させるためには、以下のステップを踏むことが重要です。
- 戦略設計:
- 目的の明確化: リード獲得、ブランディング、顧客育成など、何を達成したいのかを具体的に設定します。
- ターゲットペルソナの設定: 誰に情報を届けたいのか、その人物像を詳細に設定します。
- 競合分析: 競合他社のオウンドメディアやコンテンツ戦略を分析し、自社の差別化ポイントを見つけます。
- コンテンツ企画・制作:
- キーワードリサーチ: ターゲットが検索しそうなキーワードを洗い出し、コンテンツテーマに落とし込みます。
- コンテンツカレンダーの作成: 継続的なコンテンツ発信のために、年間・月間の公開スケジュールを立てます。
- 質の高いコンテンツ制作: 専門性のあるライターや編集者を確保し、読者の期待を超えるコンテンツを制作します。
- 運用・集客:
- SEO対策: 公開後の記事も定期的に見直し、検索上位表示を目指します。
- SNS連携: 各SNSの特性に合わせたコンテンツを配信し、オウンドメディアへの流入を促します。特にショート動画は高い拡散力を持つため、積極的に活用を検討しましょう。
- WEB広告活用: ターゲット層に合わせた広告を配信し、質の高い見込み顧客をオウンドメディアへ誘導します。
- 効果測定・改善:
- KPI(重要業績評価指標)の設定: アクセス数、滞在時間、CVR(コンバージョン率)など、戦略に合わせたKPIを設定します。
- データ分析: Google Analyticsなどのツールを活用し、定期的にデータを分析します。
- PDCAサイクル: 分析結果に基づき、コンテンツの改善、集客施策の見直しを行い、効果を最大化します。
これらのステップを自社だけで全て実行するには、時間も労力も、そして専門的なノウハウも必要となります。特に、リソースが限られている企業様にとっては大きな負担となるでしょう。
オウンドメディアの企画・運用はALIVEにご相談ください

株式会社ALIVEは、SNSマーケティング・WEB広告運用の専門メディアとして、企業のオウンドメディアの成功を強力にサポートいたします。
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